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引き上げる人材を間違える!?
2013年11月01日
前回に引き続き、
なぜCEOに情報が遮断されるのか?
について述べていきたいと思います。
今回は、中間管理職の存在に焦点を当てて「情報が遮断される要因」について深掘りしていきます。
上司は部下を選べることもありますが、
部下は上司を選べないケースがほとんどです。
従って、
自分の上司はどのような人物か?
この問題は人生に大きな影響を及ぼしますよね。
現実の世界では、
実力も人望もないのに出世する人
が必ずいます。
なぜ、出世するのか?
なぜ、出世できるのか?
答えは簡単です。
引き上げる権限を持つ上位者に好かれることができたから、です。
別の言い方をすると、
その上位者にとって「一緒にいて居心地の良い相手」になることができたから、です。
更に言うと、
その上位者が自分の感情を優先させて人事の采配を行う人だったから、です。
こういう好き嫌い人事って、
大企業から中小企業まで多くの企業でよくある話だと思いませんか?
ハッキリ申し上げますが、
好き嫌い人事は、あまり良い結果をもたらしません。
「情報が遮断される要因」を生み出す可能性が最も高いといえます。
経営の判断を間違えたくなければ、
「一緒にいて居心地がいい」と感じる部下を積極的に引き上げるのは留意するべきです。
相手が対等の立場であればまだマシですが、
自分の方が上の立場(経営者や先輩)で「一緒にいて居心地がいい」場合は、
その部下や後輩が、「一緒にいて居心地がいい」ように振舞ってくれていることを忘れてはなりません。
人を抜擢する立場にいる人は、
「自分から見てその人がどう見えるか?」ではなく、
「その人の部下や後輩からみて当人がどう見えるか?」を重視することをお勧めします。
人は、
上の立場から人を見るより
下の立場から人を見る方が遥かに本質を見抜きます。
「経営者の一存で20代の若者を取締役に抜擢する」などという疑問を持たざるを得ない人事を耳にするケースもありますが、
大事なことは、その抜擢された当人の同僚や後輩が「応援してくれているか?」だと思います。
もし「応援してくれていない」のであれば、抜擢された当人にとっても「価値のある昇進」にはならないことでしょう。
京セラ創業者の稲盛さんは、「人格の高い人を登用せよ」と仰います。
「人格の高い人」とはシンプルに表現すると、
下の人たちから応援される人、のことを指すのではないでしょうか?
きっと稲盛さんは、多くの人に応援されてこられたからこそ、ここまで偉大な経営者になられたのだと思います。
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