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恐ろしや!倒産企業の共通点!?
2013年10月11日
今から数十年前、米国のある経営コンサルタントが、
世界大恐慌の煽りを受けて倒産した企業を対象に、
次のようなテーマで調査をしました。
倒産した企業には共通点があるのではないか!?
調査方法はいたってシンプルでした。
まず、CEOに会い、
そして社内の次のような人物に事情を聞くという方法です。
・倒産を予測できたと思われる人物
・倒産を回避できたと思われる人物
結果、2つの共通点が導き出されました。
■1つ目の共通点
CEOは軒並み優秀な人物であった
つまり、「CEOの能力不足で倒産したのではない」
ということが判明したわけです。
■2つ目の共通点
CEOに重要な情報が伝わっていなかった
つまり、「倒産の予測や回避に関する適切な情報が、適切なタイミングでCEOにまで伝わっていなかった」
ということが判明したわけです。
逆にいうと、
CEOが情報から遮断されていなければ会社は倒産せずに済んだ可能性が高かったともいえます。
この2つの共通点から我々が考えなければならない事は何でしょうか?
それは、
なぜCEOに情報が遮断されるのか?
その要因は、どこにあるのか?
ということです。
そして、一般論で考えても意味がないので、このブログをお読みになっている経営者の方には、是非とも以下の問いかけをご自身にしていただきたいと思います。
①自分は現場の重要な情報をどこまで把握できているのか?
②情報が遮断されているとしたら、その要因はどこにあるのか?
①については、
「自分が知りたい情報」、「実際に知っている情報の量と質」、「情報を得るタイミング」で考えてみてください。
②については、
「自分側の要因」と「自分以外の要因」に分けて考えてみてください。
いかがでしょうか?
「自分は必要な情報を、必要なタイミングで、ほぼ完ぺきに入手している」
そう思われる経営者の方については、この先をお読みになる必要はありません。
ただし、一度で結構ですので、
謙虚さを最優先させて「本当にそうか?」と自問自答していただければ幸いです。
これはあくまでも私個人の経験に基づく考えになりますが、
私の知る限り、ある程度の企業規模になると、
「必要な情報が、必要なタイミングで、経営者に伝わる」
のは相当難しくなるといえます。
人が増えれば増えるほど、
事業が拡大すればするほど、
情報の遮断要因は間違いなく発生します。
この事実を認識した上で、
1日も早く手を打つことの必要性を考えていただきたいと思い、
情報の遮断要因を「自分側の要因」と「自分以外の要因」に分けて考えていただくことをお勧めしました。
このテーマは非常に重要なテーマですので、次週以降もシリーズ化して、
実際の事例を交えながらお伝えしていきたいと思います。
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