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営業の仮説力とは!?⑫
2015年02月06日
「営業の仮説力とは!?」をシリーズ化して、ちょうど3ヶ月になりました。
テーマとしてはまだまだ終わりそうもありません。
「春が来る頃には完結できるかなぁ~」
とぼんやり考えたりもするのですが、こればっかりは何とも言えません。
「毎週更新すること」を最優先にして、自分の書きたいことを書き綴っているブログですので、「ブログを書きながら、新たに書きたいことが頭に浮かんできて、結果的にシリーズが間延びする」といった現象は起こるべくして起こってしまいます。何卒ご容赦いただければありがたいです(笑)
それでは今週の「営業の仮説力とは!?」に入っていきたいと思います。
前回、前々回と2週に渡って、
①ビジネスチャンス(具体的な案件)を創出する
②案件を前進させる
③クロージングする
という全てのフェーズに共通して必要となる以下の「仮説力に基づく営業の5つのアクション」のうち、
「聴くこと」
「見ること」
「説くこと」
「推すこと」
「察すること」
「見ること」に焦点を当ててきました。
前回は、
「目に飛び込んでくる情報」から企業の価値観や文化を読み取る際のポイントは「人間が初対面の人と対峙した際、瞬時に、そして無意識に相手を評価しているときのポイントとほぼ同じ」ということについて述べました。
具体的には、
・「ヒト」の観点
・「モノ」の観点
・「清潔さ」の観点
の3つでしたね。
そして、もう一つ重要なことを述べました。
それは、
推察する段階で「正解を導く」必要はない、ということでした。
推察する段階は「かもしれない」のレベルで十分であり、「かもしれない」という観点があるというのは、根本的に「顧客のことを知ろうとしている」ということの表れである、ということでしたね。
ビジネスの基本は「相手を知ろうとすること」から始まる、ということを改めて心に刻み、今週のテーマに入っていきたいと思います。
今回は「説くこと」です。
「仮説力に基づく営業の5つのアクション」の一つとして、語呂を合わせるために「説くこと」としていますが、要は「お客様に伝えること」だとご理解ください。
「聴くこと」と「見ること」を通じて相手のことを知ろうとする、というステージをクリアしていることを前提に、「説くこと」で自分の伝えたいことを相手に伝える、ということですね。
念のため申し上げておきますが、
伝えたいことを「伝える」が目的ではありませんよ。
伝えたいことが「伝わる」が目的です。
「伝わる」とは、
「相手が受け入れてくれる」とも表現できます。
そのためには「お客様が関心をもって自分の話を聞いてくれる」という状態(空気)をつくり出す、ということが重要なんですよね。
では、どうすればその状態(空気)をつくり出すことができるのか?
実は、難しく考える必要はありません。
シンプルに考えれば答えは見えてきます。
「自分が何を伝えたいか」よりも、
「相手が聞きたいことは何か」を優先させる、
ということです。
そして、「相手が聞いてみたい」と思うことと、「自分が伝えたいこと」をアジャストするために行うのが、
「営業現場におけるお客様とのコミュニケーション」ということなんです。
このコミュニケーションの中に、様々な布石が必要になるんですね。
「自分が伝えたいこと」を言葉にする前に、相手の心境を「聞いてみたい」に誘導する布石が。
ちなみに・・・、
この布石、どのようなものがあると思いますか?
例えば、「会社説明」ってありますよね。
多くの営業パーソンが、初めて訪問した客先で自社のパンフレットを差し出して「会社説明」を行いますよね?
何故ですか?
何故「会社説明」をするんですか?
少し別の言い方をすると、
「会社説明」をする目的って何ですか?
営業力強化研修の場などで、参加されている営業パーソンの方によくこの質問をするのですが、この問いに対する答えを聞けば「営業現場におけるお客様とのコミュニケーション」の本質をどこまで理解しているかが見えてくるんですよね。
少し長くなりそうなので、続きは次週に譲りますね。
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