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レジェンドな経営者と反面教師の本音ブログ

「危機感」=「変化」!? ③

2013年09月20日

前回のブログでは、「危機感を持つタイミング」について述べました。

 

要は・・・、

  

「業績が好調(安定)の時に社内に「危機感」を醸成することができれば、

 危機感を向上心に昇華させた企業文化を生み出すことができる」

 

ということでした。

 

  

 

今週は、2つ目の軸の「危機感を持つ視点」について述べたいと思います。

 

 

 

この軸の両極端なケースは次の通りです。

 

 ・顧客目線で危機感を持つ

 ・自社都合で危機感を持つ

 

 

危機感の煽り方っていうと語弊がありますが、

今回は社員に危機感を持って欲しいときのアプローチの考え方について

深堀りしていきます。

 

 

実は、「危機感の煽り方」を誤ったために、

次のような現象を招いている企業が多々存在します。

 

社員の帰属意識の低下

「危機感を持て!」と言ったら社員が辞めた・・・。

 

仕事に対するモチベーションの低下

「危機感を持て!」と言ったら愚痴が増えた・・・。

 

 

 

 

企業そのものの「力」を定義づけるといっても過言ではない企業文化。

この企業文化を素晴らしいモノにするためにも非常に重要な話なので、

ここからは気合いを入れて読んでくださいね。

 

 

 

「お客様のために・・・」

「お客様の成功のために・・・」

「お客様のお役に立つために・・・」

 

といった企業理念を掲げたり、

コンセプトとして強烈にメッセージングしている会社って多いですよね。

 

素晴らしい企業理念であり、素晴らしいメッセージ(考え方)だと思います。

 

 

 

 

ここで皆さんに質問です。

 

実際にお客様から次のようなクレームを受けたことってありますか?

 

「企業理念にお客様のためとか謳ってるわりには、とても顧客目線の会社だとは思えません!!」

 

 

どうでしょうか?

 

 

実は、この手のクレームってほとんどないんですよね。

 

何かクレームになる事象が発生したとき、

わざわざ企業理念までひっぱり出してきて文句を言う人ってあまりいないんです。

 

 

 

 

では、次の質問です。

 

「お客様のため」を実践できていますか? 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

 

なぜ、このようなことを質問するのか・・・。

 

 

それは・・・、

 

 

「言ってること」と「やってること」が乖離している企業が

あまりにも多いからなんです。 

 

 

そして・・・、

 

 

そのことに最も敏感なのは、

「お客様」ではなく「社員」なんです!!

 

 

 

危機感を醸成する際のメッセージにもそれは表れます。

 

 

「成長率が低下しているので、今期の予算は達成できないかも知れない!!」

「予算必達に向けてもっと危機感を持って頑張ろう!!」

 

 

この言い方は、自社都合で危機感を煽っているわけです。

 

 

「顧客のため」といいながら、

「自社の利益」をあまりにも優先するマネジメントを行うと、

顧客から信用を失う前に、社員から信用を失います。

 

 

 

社員から信用を失っている会社が、

良い企業文化を創り出すことは難しいでしょうね・・・。

 

 

 

「お客様のため」を掲げるのなら、

 

危機感の醸成も「お客様のため」に行いましょう。

 

そのことが、結果として「自社の利益」になるはずです!

 

 

 

崇高な理念やメッセージは、

『諸刃の剣』だということをお忘れなく。

 

 

 

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