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人を育てる指示の仕方とは!?
2014年07月11日
まだ梅雨も明けてないというのに今日の東京はとんでもない暑さでしたね。
大きな台風が来たと思ったら猛暑日となり、雨の心配は無いと思って外出したら単発的に豪雨に襲われる・・・。
少々落ち着きのない天候が続いておりますが、皆様も熱中症にはくれぐれもご注意ください。
それでは『拝啓 経営者様 本音ブログ』の方へ入って行きたいと思います。
人材の育成に悩んでいる、という相談をよく受けます。
ちなみに指示・命令の仕方が悪いばかりに人材の成長を阻んでいるケースが以外に多いのをご存じでしょうか。
指示された側が、
積極的に取り組もうとするのか?
それとも、
やらされ感で取り組もうとするのか?
この分かれ道の要素の一つに「指示の仕方」がある、ということです。
例えば、あなたが営業マネージャーとしましょう。
営業トップの役員から
「営業パーソンがどのような活動をしているのかが見えないので訪問計画を登録させるようにしなさい」
と指示された際、どのように部下に指示を出しますか?
シンプルに・・・、
「みんなの営業活動の状況が見えないので、今後は訪問計画を共有のスケジュール管理システムに登録するように!」
と指示しますか?
それとも・・・、
「営業トップの役員から指示があったから、今後は訪問計画を共有のスケジュール管理システムに登録するように!」
と指示しますか?
分かっている方には恐縮なのですが、あまりにも上記のような指示の仕方をする営業マネジャーが多いので言わせていただきますね。
どちらの指示の仕方も
「やらされ感」を招いてしまうリスクがあります。
何故だかお分かりでしょうか?
「みんなの営業活動の状況が見えないので、今後は訪問計画を共有のスケジュール管理システムに登録するように!」
この指示の仕方は・・・、
「俺のためにスケジュールを登録しろ」
というニュアンスを含みます。
「営業トップの役員から指示があったから、今後は訪問計画を共有のスケジュール管理システムに登録するように!」
この指示の仕方は・・・、
「上が言ってるからスケジュールを登録しろ」
というニュアンスを含みます。
「やらされ感」を招かない「指示の仕方」として最も重要なことは、
「指示する目的」を明確にし、「主体性」を持たせること、なんですね。
分かりやすく表現すると、
「何のために」と「あなたのために」を指示に含ませることが重要、ということです。
「スケジュールを登録せよ」という指示にこの考え方を当て嵌めると次のようになります。
「自分の活動を組み立てる力をつけることと、優先度の高い顧客へのアプローチを抜け漏らさないために、今後は訪問計画を共有のスケジュール管理システムに登録するように!」
スケジュールを登録するということは、「次にどうしようとしているのか?」を明らかにすることになりますよね。
結果として、行き当たりばったりの動き方から脱却することができる、ということです。
そして「次にどうするのか?」を考えるときは、「優先度の高さ」を考えざるを得ないですよね。
結果として、重要な顧客を放置してしまうリスクを減らすことができる、ということです。
これは一つの例ですので、スケジュール登録を指示する目的と主体性の表現は、企業によって異なります。
確かに営業トップの役員からは、
「営業パーソンがどのような活動をしているのかが見えないので訪問計画を登録させるようにしなさい」
と指示があったかも知れません。
しかし・・・、
指示を出しているのは役員であり、指示されているのは営業マネージャーです。
営業マネージャーを担う立場にいるということは、
「なぜ、このような指示が出されたのか?」
「この指示は営業パーソンにとってどのような効果があるのか?」
を考えなければならない、ということです。
上位者の言っていることをそのまま現場に落とすマネージャーに共通してみられるのは、この観点が抜けている、ということなんですね。
多くの部下をお持ちのマネージャーの方々。
部下に指示を出すときは、「何のために」と「あなたのために」に含ませることを忘れないでくださいね。
そうそう。
「何のために」と「あなたのために」を分かりやすく部下に伝えることもマネージャーの役目ですよ。
いくら「俺はちゃんとやっている」と自分で思っても、部下がそう受け止めていなければ、結果的に「やらされ感」になってしまいます。
お忘れなく。
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