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夢を叶える強さとは!?
2014年03月14日
今、新幹線で移動しながらこのブログを書いています。
ちょうど、岡山駅のプラットフォームに停車しているときに、ふと「ある事」を思い出しました。
それは、昨年末にテレビで見た「ある事」です。
そして、とても感動した「ある事」です。
とくに、夢を追う人に大切なことを教えてくれる「ある事」です。
その「ある事」を1人でも多くの方に知ってもらいたいと思い、今回の『拝啓 経営者様 本音ブログ』で書かせていただくことにしました。
既にテレビでご覧になられた方もおられるかも知れませんが、もしよろしければ最後までお読みください。
【親友との約束】
「バイきんぐ」というお笑いコンビをご存知でしょうか?
2012年のキングオブコントで優勝。
15年以上の下積み生活を経て、一夜にしてスターダムへと駆け上がった二人組のお笑い芸人です。
このお話の主役は、
「なんて日だ!!」
でお馴染みの「バイきんぐ」ツコッミ担当・小峠英二さんです。
小峠さんは、
約16年前、お笑い芸人になることを夢見て福岡から大阪に向かいました。
そして、
生活のために始めたアルバイト先で、後に親友となる和田さんと出会います。
とにかく二人は気が合ったそうで、アルバイト初日から意気投合したそうです。
二人には夢がありました。
小峠さんは「お笑い芸人として売れる」こと
和田さんは「バーテンダーとして自分のお店を持つ」こと
多感な二人は互いに夢を語り合いながら、この貴重な若かりし時間を共有します。
やがて二人は、拠点を東京に移しました。
東京に行っても楽しい日々に変わりはありませんでした。アルバイトをしているとき以外は常に一緒にいる、そんな日々を過ごすことになります。
しかし、そんな楽しい日々も長くは続きません。
なぜなら二人には夢があります。
夢を叶えるために本格的に動き出すタイミングは、すぐそこまで来ていました。
そして・・・、ある日、和田さんが決心します。
「俺、岡山に帰るわ。帰ってお金貯めて、自分のお店を出すわ。」
いつも一緒にいた親友
夢を語り合うだけでワクワクできた親友
互いに認め合ってきた親友
決心した和田さんも、
その決心を受け入れるしかない小峠さんも、
「何かが動き始めた瞬間」だったのかもしれません。
そして・・・和田さんが東京を去る最後の夜、二人は約束します。
「お互い、夢を叶えるまでは会わないでおこう」
時は想像以上のスピードで流れます。
和田さんが東京を去ってから10年以上の月日が流れました。
もちろん、小峠さんと和田さんは一度も連絡を取り合っていません。
そんなある日の朝、
害虫駆除のアルバイトを終えた小峠さんは、一睡もせずにテレビ局(TBS)へ向かいます。
そうです。
その日に生放送される『キングオブコント2012』に出演するためにテレビ局に向かったのです。
キングオブコントといえば、コント芸人にとっては甲子園ともいえる大舞台であり、優勝すれば賞金1000万円というビッグイベントです。
そんな大事な日に、朝までアルバイトをしなければならない小峠さんの生活は、相当厳しかったことでしょう。少なくとも芸人の仕事だけでは満足に食べていける状態ではなかったことは確かです。
その時、小峠さんが芸人になってから既に15年以上もの月日が経過していました。
周りには自分より年下の芸人が溢れ、どんどん自分を追い抜いていく。
その若手の背中を見続けて15年・・・。
「絶対に売れて、アイツに会いにいく」
そんな思いを胸に、小峠さんは、キングオブコント2012の舞台に上がったのではないでしょうか。
結果は・・・、ご存知の方も多いと思いますが、
見事優勝!!
しかも歴代最高得点での優勝でした。
私もオンエアを見ていましたが、
出演者のコントの中では、ずば抜けて面白いコントでした。
『キングオブコント2012優勝』という栄冠を勝ち取り、これまでとは比べ物にならないほど仕事が殺到してきた状況の中、小峠さんは、こう思ったそうです。
「アイツに会う権利は得たかな・・・」
そんなある日、小峠さんは大阪に向かいます。
和田さんと出会うきっかけとなったバイト先(酒屋さん)の経営者の方にキングオブコントで優勝したことを報告しに行くのが目的でした。
そこで、和田さんの近況を耳にすることになります。
「そういえば一緒にバイトしてた和田くん、岡山でバーを2店舗、経営しているらしいよ」
その言葉を聞いたとき、小峠さんは涙を堪えるので必死だったそうです。
「アイツ、夢叶ってるやん・・・良かった。本当に良かった。」
昨年12月に放送されたTBSの『謝りたい人がいます』という番組。
この番組の中で、小峠さんと和田さんは再会することになります。
場所は、和田さんのお店がある岡山県。
小峠さんは、公園で1人、和田さんを待っていました・・・。
そして・・・、
和田さんがこちらに向かって歩いてくるのが見えたとき、
小峠さんの顔がクシャクシャになりました。
クシャクシャの顔で、まさに号泣でした。
その泣き顔は、
10年という時の重みが刻み込まれているようでした。
その泣き顔は、
会いたくても会えなかった親友への10年分の思いが込められているようでした。
そして、小峠さんは絞り出すようにこう言いました。
「10年間も待たせてスマンかったなぁ・・・」
「お互い、夢を叶えるまでは会わないでおこう」
二人にとってこの約束は、
「何があっても夢をあきらめない」
という覚悟を決めた瞬間だったのではないでしょうか。
そして、
自分にとって特別な存在であるアイツとの約束があったからこそ、
「夢をあきらめない強さ」
を手にすることができたのではないでしょうか。
人は人に支えられている。。
改めてそんなことを痛感した次第です。
これが、岡山駅のプラットフォームで、ふと思い出した「ある事」でした。
小峠さんと和田さんが、お互いのことを書いているブログがあるので是非とも読んでみてください。
■小峠さんのブログ
http://ameblo.jp/viking-kotouge/entry-11403541540.html
■和田さんのブログ
http://ameblo.jp/simpsondesu/entry-11365388201.html
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