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経営者が望む人材の共通点とは!?
2014年03月07日
高いパフォーマンスを発揮する人には共通点があるのではないか?
このテーマから生まれたのが「コンピテンシー」という概念です。
コンピテンシーとは、
優れた行動結果に結びつく個人の思考・行動特性、
を意味するのですが、ここを深掘りすれば、
仕事で高いパフォーマンスを残す人材の共通点が見えてきそうですよね。
ということで今回の「拝啓 経営者様 本音ブログ」では、
「コンピテンシー」について考えてみたいと思います。
コンピテンシーにはレベルがあると言われています。
ちなみにそのレベルとは、以下の通りです。
◆コンピテンシーのレベル
言われたとおりにできないレベル【問題行動】
言われたことを言われたとおりにするレベル【受動行動】
自分で考え、自分で行動するレベル【能動行動】
新たな付加価値を加えて行動するレベル【創造行動】
経営者の方と会話していると、社内の人材教育に悩んでおられる方が非常に多いのが現状です。
「自分と同じ目線で経営のことを考え、行動してくれる人材」を渇望されているケースがほとんどであり、
「社員にはもっと自分で考え、自分で行動してほしい」という嘆きを何度も耳にしてきました。
つまり「自律した人材」を望んでおられるということだと思うのですが、
コンピテンシーのレベルが【能動行動】以上の人材を「自律型人材」と言います。
つまり自律型人材とは、「自分で考え、自分で行動することができる人材」です。
多くの経営者が渇望されている人材のことです。
自律型人材に属する思考・行動特性を持つ人には、一つひとつの行動に対してすべて理由(思考)があるのが特徴なんですよね。
自分で考え、自分で行動するわけですから、仕事を進めるタイムマネジメントを見ても、そこには何らかの理由が存在するわけです。
ちなみに、
自律型人材は、トレーニングによって育成できるのか?
経営者の方はここに関心がありますよね。
答えは、「ほぼ可能です」。
人には様々な思考・行動特性がありますが
「高い成果を生み出すためのコンピテンシー」には5つの共通点が存在するといわれています。
①継続的な「動機」を保持している
②動機を発揮するための明確な「成果イメージ」を保持している
③成果イメージを具体化するための「論理的思考」を保持している
④論理的思考のベースとなる幅広い「知識・経験」を保持している
⑤これら①~④までの能力(思考)を「行動」という形で体現化している
②~⑤は、トレーニングによって、その能力を高めていくことができるんですよね。
更に、②~⑤は継続的なトレーニングを積むことにより、上がることがあっても下がることは無いんです。
しかし・・・、
最もやっかいなのは①の「動機」なんです・・・。
これが「ほぼ可能」という表現になる理由なんです・・・。
この思考・行動特性の根底を支える「動機」は、上がることもあれば、下がることもあります。
これを自らコントロールすることが「自律」なんですよね。
「自律」とは別の言い方をすると「セルフコントロール」であり、「克己(自らに克つこと)」といえます。
「動機」は以下の4つに分類できるといわれおり、下に行くほど、その継続性は高まります。
1.「不安」による動機
2.「価値観」による動機
3.「資質」による動機
4.「意思」による動機
「意思」による動機とは、主語が「私」であり、目的が明確になっていることを意味するんですよね。従って「自律」レベルとは、4の「意思による動機」を持っているということです。
「意思による動機」を持つ人は、思考・行動に「一貫性、連続性」があり、自身の強みと弱みを把握する「客観性」を持っている、
とも言われています。
代表的な例が、メジャーリーガーのイチロー選手ではないでしょうか?
私は若い頃から「イチロー選手」の言葉に勇気づけられてきました。
心に刺さった言葉は、メモにしていつも持ち歩いていました。
「私はメジャーリーガーにはなれないが、イチロー選手の持つコンピテンシーを身につけたビジネスマンになりたい」
そう強く願っていたからです。
そのイチロー選手の言葉で、
今でも繰り返し自分に言い聞かせている言葉を紹介します。
<イチロー選手の言葉>
『どんな苦しいときでも、諦めようとする自分はいなかったし、諦める自分もいなかった。そのときのベストを尽くそうとする自分がいたこと、それはとても心強いことでした。自分がどんな状態であろうと、チームがどんな状況であろうと、モチベーションが下がることはありませんでしたね。』
この言葉、一貫性、連続性、客観性の全てが備わっている「自律型人材」の発言だと思いませんか!?
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