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レジェンドな経営者と反面教師の本音ブログ

ビジネスマン必須の力とは!?

2014年02月07日

「おまえは、大学を出ているから「知識」は十分あるんだろう。通信事業をやってきたのだから「見識」もあるんだろう。だけどおまえには「胆識(たんしき)」がない。物事を決めるときには知恵だけじゃダメなんだ。本当にそれを自分がやりたいと思う。もしくはやらないといかんと思う。そして、そのためにはどうやればいいのか。それを考え抜いたうえで発言しろ。」

 

京セラ創業者・稲盛和夫さんが、

後にKDDIの社長に就任される小野寺正氏に仰った言葉です。

 

私はこのエピソードが好きで、研修の場などでもよく話に出すのですが、

今回は「知識」「見識」「胆識」をテーマにしたいと思います。

 

豊富な「知識」をお持ちですね!

深い「見識」をお持ちですね!

 

この二つは、よく聞く言葉だと思います。

 

しかし・・・、

すごい「胆識」をお持ちですね!

 

これはあまり聞きませんよね?

 

そうなんです。

 

「知識」や「見識」という言葉は多くの人に知られているのですが、

「胆識」という言葉はあまり知られていません。

 

しかし・・・、

「胆識」は我々ビジネスをする者にとって最も重要な言葉だといえるのです。

 

はっきり言って、

「知識」や「見識」がいくらあっても「胆識」が無ければ、

その「知識」や「見識」は「物事の足を引っ張る原因になる」と考えています。

 

詳しく紐解いていきましょう。

 

まず「知識」とは、文字どおり「知っている情報」を意味します。

 

「AさんはITに関する知識が豊富だ」

 

次に、「見識」とは、 物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力、ある物事に対する確かな考えや意見という意味を持っています。

 

「Bさんは営業に関する見識が深い」

 

例えば、重要視している提案営業で思うような成果が出ていないとします。

そのことについて「なぜ成果が出ていないのか?」という観点から、

「成果が出ない原因に仮説を立てる応用力を備えている」ということです。

 

 

しかし、よく考えてみてください。

 

貴重な情報を豊富に備えている。

応用力として仮説を立てる力も備えている。

 

・・・・。

足りない・・・・。

何かが足りない・・・・。

 

分かります?

何が足りないか?

 

そうです。

 

「実行」です。

「行動」という表現でもよいでしょう。

 

「胆識」とは、知識や見識を実行(行動)に移す能力を意味するんですね。

 

 

分かりやすく表現すると、

物事を「知る」ことと、「考える」ことと、「実行」すること。

それぞれの意味合いが「知識」「見識」「胆識」という言葉に置き換えられるということです。

 

冒頭で、
「胆識」は我々ビジネスをする者にとって最も重要、と述べましたが、

逆にいうと、ビジネスの世界では「論語読みの論語知らず」ほど役に立たないものは無い、ということですね。

 

「知識」は重要です。

高いアンテナを張って、必要な知識をどんどん吸収しましょう。

 

「見識」ももちろん重要です。

考えることを習慣化し、論理的な仮説力を高めていきましょう。

 

そして「胆識」です。

失敗を恐れず、積極的に行動しましょう。

 

何事も「実行すること」を前提に知識を生かし、物事を考えるようにしましょう。

 

「胆識」を高めるのはそう簡単なことではないのかもしれません。

しかし、あることをすれば「必ず身に付く力」ともいえると思います。

 

それは、「行動に移すことを前提に物事を考え、発言する」です。

 

何かを考えるとき。

何かを発言するとき。

 

どんなときも責任を取る覚悟を持って「行動すること」を大前提にできる人。

 

そんな人物に一歩でも近づけるように、

どんなときも「胆識」を「意識」して仕事に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

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