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時は金なり投資なり!?
2014年01月17日
弊社ホームページの完成以来、毎週2本のブログを更新していますが、最近は新幹線の中でブログを書くことが多くなってきました。
私のブログは少々文章が長いので、テーマの構想から完成までにだいたい2時間ぐらいかかるんですよね。
東京~新大阪を「のぞみ」で移動すれば、その所要時間は約2時間半。
ちょうど良いので「新大阪に到着するまでに絶対完成させるぞ!!」と心に決めて書き始めるわけです。
品川駅を出発し、多摩川を越える辺りからあれやこれやとテーマを考え始めるわけですが、思うようにアイデアが出てこないと、猛スピードで走る「のぞみ」の窓から見える風景が「時の流れ」を表しているようで、どんどん焦り始めます。
名古屋駅の手前で流れてくる「この列車は時刻通りに三河安城駅を通過いたしました」というアナウンスが、「急がないと新大阪に着いちゃうよ?」というメッセージに聞こえてきます。
このメッセージが聞こえてきたときに、ブログのテーマすら決まっていないと、いよいよ冷や汗が流れ出し、精神的に更に追い込まれることになります。
しかし・・・、
熱海を通過する辺りでテーマが決まっていても、
三河安城を通過する辺りでまだテーマが決まっていなくても、
新大阪駅に到着するときにはブログは完成しています。
これは・・・、
「新大阪に到着するまでに絶対完成させるぞ!!」という自分の意志が強いからできるというわけではありません。
その決意を何としてもやり通すための「ある工夫」をしているだけです。
それは、グリーン車を利用する、です。
株式会社MCネクストを創業したとき、
私は「移動」に関してあるルールを決めました。
それは、
移動しながら『仕事をする』のであれば、
新幹線はグリーン車を利用するべし!!
私はこれを「時間への投資」と呼んでいます。
時間帯にもよりますが「のぞみ」のグリーン車は、隣に人が座ることがめったにありません。
そのため自分のいる空間が広々することになりストレスが激減します。
また、隣に人がいないためパソコンをのぞき見される恐れもないし、タイピングの音で迷惑をかけることもありません。
(よっぽど力強くタイプすれば別ですが・・・)
このように「時間の限られた快適な職場環境」を得ることができるのです。
これは「移動すること」にお金を出しているのではなく、
「移動する時間」にお金を出しているのです。
移動時間を「付加価値を生み出す時間」にするために、敢えて高いお金を払う。
分かりやすく言うと、
「高いお金を払って仕事がしやすい環境を確保しているのだから、この時間を最大限に有効活用しなければ大損してしまう・・。」と自分を追い込む材料にしているのです。
従って、
「新大阪に到着するまでにブログを絶対完成させるぞ!!」
というのは表向きな話であり、
現実は、
「新大阪に到着するまでにブログを完成できなければ損するぞ!!」
というのが本音なのです。
無駄なお金は1円たりとも使いたくありません。
その思いが強い分、時間へ投資した分をきっちり回収しようとするエネルギーが沸いてくるのです。
最近では、
「移動中の方が集中力が高いんじゃないか?」とさえ思うようになりました。
そういえば私が尊敬する投資ファンドの方も同じようなことを仰っていました。
その方は、ここ数年、親しくしていただいているとても優秀な方です。
私と同い年なのですが、ビジネスマンとしてのクオリティの高さにいつも驚かされます。
あるとき、その方とお酒を飲んでいると次のようなことを仰いました。
「決められた時間の中であるタスクを片付けなければならないときは、東海道線のグリーン券を買って東京から横浜に向かうんです。30分間で片づけるべき仕事なら横浜に到着するまでに片付けます。1時間で片づけるべき仕事なら横浜~東京を往復し、東京に戻ってくるまでに片付けます。『絶対に乗車中に仕事を片付けよう』と思うと集中力が増し、パフォーマンスが上がるんですよね。」
同感です!!
移動を目的に電車に乗るのではなく、時間を区切るために電車に乗る。
日中の東海道線は恐ろしくガラガラなので集中するには最高の環境です。
移動時間を無駄にしない、と言うとつい甘えが出てきてしまいそうですが、
移動時間に投資をして無駄にできないよう自分を追い込む、だったら「甘え=損」になるので自分を律しやすくなると思います。
我々人間は易きに流されやすい弱い生き物です。
そのことを受け入れて、自分自身を律するための工夫をする、というのも一つの手段ではないでしょうか。
ちなみにですが・・・、
「のぞみ」のグリーン車でビールを飲んだり、気持ちよさそうに寝ている人を見かけると、「羨ましいな・・・」と思う自分がいるのも確かです(笑)
それと・・・、
たまにグリーン車で芸能人と遭遇すると思いっきりテンションが上がる自分がいるのも確かです(笑)
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