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レジェンドな経営者と反面教師の本音ブログ

40歳差の友だちの言葉

2014年01月10日

「経営者になりたい」

最初にそう思ったのは20歳のときでした。

 

その頃、縁あって知り合った方に誘われ、大学に通いながら技術系ベンチャー企業の立ち上げプロジェクトに携わっていました。

今回のブログでは、その頃に出会った年の差40歳の「友だち」について述べたいと思います。

 

その方は工場排水を浄化する技術を持つエンジニアでした。

40歳もの年の差があるにも関わらず、なぜ「友だち」という表現を使うかというと、「君は一番年の離れたボクの友だちだ」と言っていただき、とても可愛がってもらったからです。

  

そして、なぜ、その「友だち」について書こうと思ったかというと、

その「友だち」の一言が私の人生に大きな影響を与えたからです。

 

 

20歳そこそこの私は「経営者になりたい」という気持ちはあるものの、何から始めたら良いのか、どんな努力をすれば良いのかも分からず、ただただ焦る毎日を送っていました。

また、具体的に「こういう事業を立ち上げたい」という構想もなかったため、「経営者になりたい」という思いだけが一人歩きしているような状態でした。

 

あの頃の焦る気持ちは20年たった今でもハッキリと覚えています。

(今思えば笑えますが・・・)

 

 

ある日のこと、

仕事が終わった後、その「友だち」と二人で近所の居酒屋に飲みにいきました。

 

酔いが回った勢いもあり、私は「友だち」に自分の焦る気持ちを吐露しました。

 

 

私:

いつか絶対に経営者になるって決めているのに、何から手をつけたらいいのか分からないんです。

 

友だち:

まだ20歳で学生だよね?

 

私:

はい。

でも、まだ若いとか、まだ学生とかは関係ないと思うんです。

 

友だち:

なんで?

 

私:

だって自分と同い年、あるいは自分より若い人の中にも同じように「経営者になりたい」って思っている人がいるだろうし、もう何かを始めている可能性だってあるじゃないですか。

 

友だち:

まぁ確かにそうだけど、具体的にやりたい事業でもあるの?

 

私:

それが無いから焦ってるし、それが無いから何をすれば良いのか分からず余計に焦るんです。

 

友だち:

ふ~ん。

でもさ、それっていくら焦っても解決しないよね。

 

私:

確かにそうなんですが・・・・。

 

友だち:

ボクは年齢が上だからといって若い人に偉そうなことを言うのが好きじゃないんだけど、君より長く生きているから一つだけ言ってあげられることがあるよ。

 

私:

何ですか?

 

友だち:

人生は30歳のときにゼロから何かを始めても十分に間に合う

 

私:

えっ?

 

友だち:

20代の10年間をとにかく一生懸命に生きることができれば、30歳のときにゼロから何かを始めても人生は十分に間に合うよ。

 

今の時点で「やりたい事業」が見つかっていなくても「いつか必ず見つかる」、「まだ10年もある」って思えばいいんだよ。

 

これからの10年、焦る暇があったらとにかくがむしゃらに色んなことを試してみたらどう?

 

私:

人生は30歳のときにゼロから何かを始めても十分に間に合う・・・か。

 

友だち:

そっ、だから焦ったってしょうがない。

とにかく飲もう。

大将、生ビール追加!!

 

私:

僕も生ビール追加で!!

 

 

 

 

客観的に見れば親子ほどの年の差がある酔っ払い二人による戯言なのですが、

 

人生は30歳のときにゼロから何かを始めても十分に間に合う。

 

という「友だち」の一言は強烈に私の心に刻まれました。

 

 

 

 

あれから随分と時が流れました。

 

 

「友だち」にはまだまだ全然追いついていませんが、私も例外なく年を積み重ねました。

 

 

今では、酒の席で20代の若者から仕事や人生について相談されると、決まって私はこう言います。

 

 

私:

人生は30歳のときにゼロから何かを始めても十分に間に合う。

だから20代のうちはとにかくがむしゃらに色んなことを試してみな。

その経験は必ず糧になるから。

 

 

 

 

私が中小企業診断士に合格したのは30歳でした。

 

長年の夢だった東京への移住を実現したのも30歳のときでした。

 

そして、尊敬する稲盛和夫さんの創業した京セラグループのコンサルティグ会社に転職したのも30歳のときでした。

 

そこでコンサルタントとしての道を歩み始めました。

 

 

 

まだまだ道半ばではありますが、今日まで充実した人生を歩んでこれたのも、

あのときの「友だち」の一言のおかげなのかもしれません。

 

 

 

舛谷さん、本当にありがとうございました!!

私は元気に自分の人生を歩んでいます!!

多くの人に助けていただきながら!!

 

 

 

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