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実行されない戦略・方針とは!?①
2013年11月15日
新しい期がスタートするタイミングで、
全社員を集めて「経営方針発表会」を開催し、
今期の戦略や方針について説明する企業って多いですよね?
社員が多ければ、それだけのコストが必要となりますし、全国に支店がある企業であれば、社員を集めるだけでも相当なコストがかかります。
これだけのコストをかけて戦略・方針を社員に伝えるわけですから、
その戦略・方針が功を奏し、大きな成果が上がることが、経営者の何よりもの望みになるでしょう。
では、その望みはどれぐらい叶うのでしょうか?
私は職業柄、
顧客企業の経営者やマネージャー、現場担当者など、
複数の方々に直接ヒアリングする機会が非常に多いのですが、
残念ながら「経営トップが示す戦略や方針」を現場のメンバーが理解していないケースがほとんどです。
高いコストをかけてわざわざ全国から社員を集めたにも関わらず、
1ケ月もすればほとんどの社員が戦略も方針も忘れてしまう・・・。
社員にとって経営方針発表会は、
「定期的に開催されるお約束のイベント」
のような存在になっているケースもあります。
また、
その場で発表される戦略・方針よりも、
夜の懇親会に関心が集まっている・・・なんていうのは「よくある話」ではないでしょうか?
ハッキリ申し上げておきますが、
高いお金をかけて「経営方針発表会」を開催しても、
「やり方」を間違えてしまうと、人は動きません。
なぜ、コストと時間をかけて戦略・方針を発表しても無駄に終わってしまうのか?
その原因は、大きく2つあります。
① 戦略・方針の示し方が悪い
② 戦略・方針のPDCAサイクルが機能していない
それでは、それぞれの原因を深掘りしていきましょう。
① 戦略・方針の示し方が悪い
一言でいうと、
「具体性に欠け、理想・理屈が述べられている・・・・」
ということです。
自分の話を聞いている社員の頭の上に「?」が浮かんでいることに気づけない経営者がこのようなケースに該当します。
また、経営者が社員の方々を「能力が低い」と見下しており、「理解できない社員が悪い」と考えるケースもあります。
何事も「分かりやすさ」が最重要です。
抽象的な話をいくらしても「社員の実行」には結び付きません。
社員に動いてもらうには、
動くことができるぐらいの「分かりやすさ」が必要です。
戦略策定の「フレームワーク」や「ロジック」も大切ですが、
それ以上に「何をやればよいか」をしっかりと伝え、
経営者の「思いの強さ」で社員の方々に「やってみよう」と感じさせることが重要です。
戦略・方針は、理論理屈よりも「分かりやすさ」と「思いの強さ」を大切にしてください。
でないと、方針発表会が、「放心」発表会になってしまいます・・・。
次は、
② 戦略・方針のPDCAサイクルが機能していない、
についてですが、こちらは次週に譲りたいと思います。
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