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SFA・CRMを活用したマネジメントの差別化とは!?⑥
2015年02月10日
2月も第二週に入りましたが、なぜか今週は「新年会」が2度も開催される予定です。1月は「新年会」どころか「飲みに行くこと」もほとんどなかったので、この「遅れてきた新年会」を思いっきり楽しむつもりです。
もちろん「飲み過ぎ」には注意して楽しむことにします(笑)
それでは今週の「SFA・CRM本音ブログ」に入っていきましょう。
前回のブログでは、
以下のSFA・CRMの活用に向けた3つのポイントのうち、
①アプローチすべき顧客の選定
②実際のアプローチ
③改善への取り組み
①アプローチすべき顧客の選定、をテーマに掘り下げていきました。
具体的には、
①アプローチすべき顧客の選定、を行う際の手順の一つである
(1)何らかの基準値を使って顧客を大まかに分類する、
の「何らかの基準とは何なのか!?」について考えていきましたね。
結論として、
具体的な基準は様々であるが、
「売上拡大」に向けてアプローチすべき顧客を見い出す、
「売上維持」に向けてアプローチすべき顧客を見い出す、
「売上獲得」に向けて必要以上にアプローチしない顧客を見い出す、
ことができる基準を用いることが重要だと述べました。
そして「何故、こういう分類が必要になるのか?」という疑問を呈したところまでが前回のブログでした。
今週は、前回の続きを述べていきますね。
前回の述べたことをシンプルに表現すると
「売上拡大」を目指して営業リソースを配分する顧客と、
「売上維持」を目指して営業リソースを配分する顧客とを、
明確にしましょう、ということでした。
そして、
営業リソースを配分しない顧客も明確にしましょう、ということでした。
あくまでも「大まかに分類する」ことを前提していますので、「売上拡大」の中にも優先付けすることになるのが一般的です。
また「売上拡大」の中には「新規先」が含まれることも多く、ケースバイケースでの優先付けが必要になる、ということですね。
顧客セグメント(顧客ランク)の設定を検討する際の粒度は、ビジネスモデルや戦略に基づいて多種多様です。
先週も述べたように「売上拡大のための具体的な戦略」を描けること、が必要な条件となるのですが、そのことを前提にしても「どう分類するか?」を考える前に「なぜ分類する必要があるのか?」を理解しておく必要がある、ということなんですよね。
そして、
その答えは以下の三つです。
①営業パーソンが営業リソースの配分を誤っているケースが多いから
②営業パーソンが営業リソースの配分を誤っている、という事実を正確に把握できていないケースが多いから
③売上や利益などの結果指標で全てが評価(判断)されているケースが多いから
一つひとつ詳細に説明していきますね。
では、まず一つ目。
営業パーソンが営業リソースの配分を誤っているケースが多いから、を掘り下げていきましょう。
これは分かり易い言い方をすると、
「アプローチすべき顧客」に営業リソースを使うのではなく、
「アプローチしたい顧客」に営業リソースを使うケースが多い、
ということです。
顧客が固定的なルートセールス型の営業現場で良く見受けられる問題として、
行きやすい顧客に行ってしまう、
というのがあります。
営業パーソンの心理が影響する問題点であり、
「何かと気を遣わなければならない関係性の低い顧客」に行くよりは、
「気心知れた付き合いの長い顧客」に足が向かう、ということですね。
言うまでもありませんが・・・、
その責任を営業パーソンだけに押し付けることはできない、ですよね。
つまり、組織として「行くべき顧客」の定義が曖昧な状態で「ちゃんと行くべき顧客にアプローチしなさい」と営業パーソンに指示を出しても意味が無い、ということなんです。
そりゃそうですよね。
「行くべき顧客」の定義が曖昧な状態なわけですから、上司から何を言われても当の本人である営業パーソンの心の中に「私の中では行くべき顧客です」という気持ちが湧いてくるのも分かる気がします。
しかし「行くべき顧客が曖昧な状態」の中で、営業パーソンの「私の中では行くべき顧客です」がまかり通ってしまうと、いつまでたっても営業リソースの配分は最適化されない、ということになってしまいます。
果たしてそれでその企業の業績は向上するのでしょうか?
少し長くなったので続きは次週に譲りますね。