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SFA・CRMを活用したマネジメントの差別化とは!?①
2014年12月16日
先週のブログまで
「なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?」
をテーマに全16回に渡って本音を述べてきました。
このシリーズでお伝えしたかったことを端的に述べると以下の通りです。
営業変革とは、
マネジメントの土台となる「仕組み」の変革を通じて、
営業マネージャー・営業パーソンの「行動」の変革を促し、
営業マネージャー・営業パーソンの「行動」の継続を通じて、
営業マネージャー・営業パーソンの「意識」を変革すること、
である。
マネジメントの土台となる「仕組み」とは、
自社にとっての「営業のPDCAサイクルのあるべき姿」を、
「人間」と「ITシステム」の観点から具体化すること、
である。
「営業のPDCAサイクルのあるべき姿」の具体化には、
「営業戦略・戦術」「顧客マネジメント」「案件マネジメント」「活動マネジメント」「プロセスと結果のモニタリング」などの要素を含むべき、
である。
この含むべき要素を備えるITシステムとして、
SFA・CRMツールの導入が必須になる。
そして、
ツールを導入するだけでは「人間」側の観点が解決しないので、
当然のように「人間」側の教育・トレーニングが必須になる、
ということでした。
復習のため、
営業変革を成功に導くための7つのポイントを下記しますね。
① 営業パーソンが、営業改革の目的・目標、具体的な・戦略・方針を理解していなければならない
② 仕組みとして、戦略・方針を実行に移すための必要な情報が揃っていなければならない
③ 営業パーソンが、戦略・方針を実行に移さなければならない
④ 仕組みとして、戦略の実行プロセス(実行状況)をモニタリングできる数値情報が揃っていなければならない
⑤ 営業パーソンが、モニタリングのために「何を見れば良いのか」を判断できなければならない
⑥ 仕組みとして、結果を分析するための数値情報が揃っていなければならない
⑦ 営業パーソンが、プロセスと結果の数値情報に基づいて「改善」を繰り返さなければならない
①③⑤⑦が「人間」側の話、
②④⑥が「システム」側の話、でしたね。
このことを踏まえて新シリーズとなる、
「SFA・CRMを活用したマネジメントの差別化とは!?」
に入っていきたいと思います。
本シリーズを進めていく上で明確にしておくべきことがあります。
それは「マネジメント」の定義です。
本シリーズにおける「マネジメント」の定義には、以下の3つの観点があります。
(1)組織マネジメント(上司が部下をマネジメントする)
(2)セルフマネジメント(自分自身をマネジメントする)
(3)情報マネジメント(保有する情報のマネジメント)
上記の定義を前提にして進めていきます。
ところで、
詳細なマネジメントの話をする前に、
営業活動の「基本動作」について考えてみたいと思います。
営業活動の「基本動作」と聞いて何を思い浮かべますか?
営業活動の大切なことを端的に述べるとすると何て表現しますか?
答えは千差万別だと思うのですが、ビジネスモデルを大きく2つに分類した上で、「営業活動の基本」をシンプルに表現すると以下のようになると考えています。
①顧客が固定的で、ルート営業に近いビジネスモデル
アプローチすべき顧客に
アプローチすべきタイミングで
アプローチすべき営業活動を展開していくこと。
②新規・既存を問わず、提案案件を次から次へと創出するビジネスモデル
アプローチすべき顧客をターゲティングし
予算達成に必要となる見込案件を創出し
しかるべきプロセスを経てこの見込案件をクロージングしていくこと。
もちろん、
ビジネスモデルの特殊性などによって、多少の違いは出るかもしれませんが、
「基本動作」という観点から考えれば、多くの企業にとってこの「営業活動の基本」にそれほど大きな違いは無いと思います。
次に、
この「基本動作」を実行に移していくために、
そして、この「基本動作」の実行状況をマネジメントしていくために、
「何が必要か?」を考えてみたいと思います。
両方のビジネスモデルに共通する「アプローチすべき顧客のターゲティング」については、
なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?⑨の中で説明しています。
http://mcnext.co.jp/crmblog/3680
要は・・・、
顧客をターゲティングする際、
他社にはターゲティングできない情報を持っていれば、
顧客ターゲティングの段階で「差別化」を実現することができる、
ということでしたね。
これは情報マネジメントによる「差別化」に含まれる考え方ですよね。
ちなみに、
顧客ターゲティングの段階で「差別化」できたとしても、それだけで競合他社に対して優位に立ったわけではありません。
本質的に競合他社に対して優位に立つために、
絶対的に必要となる要素は「行動」ですよね。
そうなんです。
「行動」しなければ「顧客ターゲティングの差別化」そのものには何の価値もなくなってしまう、ということなんです。
では、「顧客ターゲティングの差別化」に価値を持たせるためにはどうすべきか。
答えは簡単です。
「行動すべきこと」に対して、
実際に「行動できているのか」
それとも「行動できていないのか」
をマネジメントする必要がある、ということです。
そして、このマネジメントは、
(1)組織マネジメント(上司が部下をマネジメントする)
(2)セルフマネジメント(自分自身をマネジメントする)
の両方の観点から実施することで「マネジメントの差別化」を実現することができるのです。
少し長くなりそうなので、詳細は次回に譲りますね。