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なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?⑩
2014年10月28日
ずいぶんと日が短くなりましたね。
暑かったり、寒かったりと何だか落ち着かない日が続いていますが、こういう時期はくれぐれも体調管理にお気をつけください。
それでは「SFA・CRM本音ブログ」の方へ入っていきたいと思います。
前回のブログでは、
営業改革を成功に導くための7つのポイントのうち、以下の「仕組みとして・・・」の部分だけに絞り、
② 仕組みとして、戦略・方針を実行に移すための必要な情報が揃っていなければならない
④ 仕組みとして、戦略の実行プロセス(実行状況)をモニタリングできる数値情報が揃っていなければならない
⑥ 仕組みとして、結果を分析するための数値情報が揃っていなければならない
まず最初に、
② 仕組みとして、戦略・方針を実行に移すための必要な情報が揃っていなければならない
に焦点を当てて掘り下げていきました。
営業戦略の重要な要素である「顧客ターゲティング」に必要な顧客情報は、
あらゆる角度から条件を設定し、ターゲティングできるようにしておく必要がある、ということでしたね。
更に、この「あらゆる条件」には、
他社にも設定できる条件と、
他社には設定できない条件とが存在し、
自社の保有する顧客情報に、
・自社だから知り得た情報
・自社と顧客との取引状況から判断した情報
・自社の営業パーソンが判断した情報
が存在すれば、顧客ターゲティングの時点で他社に「差別化」ができる、ということをお伝えしました。
この価値ある顧客情報を蓄積・共有・活用するためには、
当然のように「SFA・CRMが必要になる」ということです。
それでは今週のテーマに入っていきたいと思います。
今週は、
④ 仕組みとして、戦略の実行プロセス(実行状況)をモニタリングできる数値情報が揃っていなければならない
に焦点を当てていきます。
営業戦略とはシンプルに表現すると、
「誰に」
「何を」
「どうするのか?」
でしたよね。
そして「誰に」の部分はターゲティングの話でした。
では、「何を」「どうするのか?」は何の話でしょうか?
そうです。
これは実際の「行動」の話なんです。
実は、この「行動」をモニタリングしているかどうかで、
戦略の実行レベルは大きく変わってくる、ということなんです。
そして、大前提として考えてもらいたいことがあります。
それは・・・、
「行動のモニタリング」には何が必要か?
ということです。
答えを聞くと「なんだ、そんな当たり前のことか」と思われるかもしれません。
しかし、多くの企業が「戦略」なるものを社員に示す際に、この観点が抜けているのです。
それは・・・
『目標値』です。
行動のモニタリングのためには、
「戦略を行動に移す」ということを数値化した「目標値」が必要なんです。
実は、多くの企業が「ざっくりとした戦略しか社員に示していない」ということに気づいていません。
「ざっくりとした戦略」とは、「実行した」ということを数値化できない戦略のこと、だとお考えください。
例えば、
新規顧客との売上高を全体の30%にまで引き上げる
という目標は掲げるのです。
しかし、
そのための具体的な行動については、
「新規顧客開拓に向けた活動を促進する」
というような抽象的な表現になっているケースが多いのです。
これでは聞く側の社員からすれば、
「ふ~ん、新規顧客の開拓に力を入れるのね」
ぐらいの理解しかできません。
このようにざっくり戦略を示し、
「あとは現場で頑張れ」
みたいな示し方では、現場の動きも本格的なものになるはずがないのです。
だから必要になるんです。
「戦略を行動に移す」ということを数値化した「目標値」が。
そして当然のように必要になります。
「戦略を行動に移した」という「実績値」が。
少し長くなったので続きは来週に譲ります。
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