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なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?⑧
2014年10月14日
今、大阪のホテルでこのブログを書いています。
昨日、台風に直撃された土地とは思えないほど、穏やかで静かな1日でした。
せっかくなので大阪城でも散歩しに行けば良かったのですが、結局、ホテルに籠って仕事をしていました。
次に大阪に来た際は、少しは大阪の町を楽しみたいと思います。
それでは「SFA・CRM本音ブログ」に入っていきたいと思います。
8週にわたって『なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?』をテーマにしてきました。
前回のブログでは、
設計されたPDCAサイクルの継続的な運用について、
「やらなくなるリスク」を考えました。
具体的には、
「マネジメントサイクル(PDCAサイクル)」を継続的に運用する、
という要素の中に存在する『人間』と『仕組み(システム)』の役割について考えたわけです。
詳細は以下の通りでした。
営業改革に最も重要なのは「継続」であり、取り組みを「継続」するためには、
関係者全員が、
「自分たちのあるべき姿(ありたい姿)」を理解していなければならない、
「具体的に何をすれば良いのか」を理解していなければならない、
「目標の設定と実行状況をモニタリングできるPDCAサイクル」が運用されなければならない、
ということでした。
そして、
「自分たちのあるべき姿(ありたい姿)」は、
「ビジョン・方針」に位置付けられ、
「具体的に何をすれば良いのか」は、
「戦略・戦術」に位置付けられ、
「戦略・戦術の実行マネジメント」は、
「PDCAサイクルの運用」に位置付けられる、
ということでしたね。
ここに、『人間』と『仕組み(システム)』を当て嵌めると、
「ビジョン・方針」
= 『人間』
「戦略・戦術」と「PDCAサイクルの運用」
= 『人間側』+『仕組み(システム)』
というところまでをご説明しました。
前回に引き続き、今回もこのテーマを掘り下げていきたいと思います。
「営業改革」という取り組みは、今までの「やり方」を変える必要がある大きなプロジェクトです。
これまでの「当たり前」を変革するために「人間を動かす」という組織的に最も負荷のかかる取り組みとも言えます。
だからこそ、正しく手順を踏んで進めていかなければならない。
そのポイントを本シリーズでは述べてきたわけですが、これまでのポイントを整理すると「なぜ営業改革にSFA・CRMが有効なのか?」が見えてきます。
営業改革を成功に導くためには・・・、
① 営業パーソンが、営業改革の目的・目標、具体的な・戦略・方針を理解していなければならない
② 仕組みとして、戦略・方針を実行に移すための必要な情報が揃っていなければならない
③ 営業パーソンが、戦略・方針を実行に移さなければならない
④ 仕組みとして、戦略の実行プロセス(実行状況)をモニタリングできる数値情報が揃っていなければならない
⑤ 営業パーソンが、モニタリングのために「何を見れば良いのか」を判断できなければならない
⑥ 仕組みとして、結果を分析するための数値情報が揃っていなければならない
⑦ 営業パーソンが、プロセスと結果の数値情報に基づいて「改善」を繰り返さなければならない
※もちろん営業パーソンには営業マネージャーを含みます。
お分かりでしょうか?
営業改革を推し進めるにあたり、
「営業パーソンが・・・」の部分を実行に移し、実行を継続するためには、
「仕組みとして・・・」の部分が絶対に必要になるんです。
試しに「営業パーソンが・・・」の部分だけを並べてみましょう。
① 営業改革の目的・目標、具体的な・戦略・方針を理解していなければならない
③ 戦略・方針を実行に移さなければならない
⑤ モニタリングのために「何を見れば良いのか」を判断できなければならない
⑦ プロセスと結果の数値情報に基づいて「改善」を繰り返さなければならない
思いませんか?
これだけだとハッキリ言ってただの「あるべき論」ですよね。
「そりゃそうでしょう」としか言えませんよね。
「あるべき論」を示すだけで「人間が動く」のなら、
営業改革に失敗する企業はこの世から1社も無くなるはずです。
「行動」の変革には、その根底を支える「仕組み」が必要です。
そして、
「意識」の変革には、取り組みそのものの「継続」が必要なんです。
つまり、
「仕組み」を変革し、
「行動」を変革し、
「意識」を変革する、
ということなんです。
これが「営業改革」に絶対的に必要となる考え方だと確信しています。
たまに、
『まずは「営業パーソンが」の部分を改善して、それから「仕組みとして」の部分を改善していこうと考えています。』
と仰る企業の方がいらっしゃいますが、私に言わせれば愚の骨頂です。
なぜなら、「営業パーソンが」と「仕組みとして」は、遺伝子のように螺旋状に絡み合っているものなので、それぞれを切り離して改善できるものでは無い、ということなんです。
少し長くなったので、続きは次週に譲ります。
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